こんにちはモチ湖です。
今日は、先日ご紹介した特許分析サービスの続きです。
パテント・インテグレーションさんが
新たに「ブランドテラス」という商標検索サービスをリリースされましたのでご紹介致します。
本記事の内容
無料で使える「ブランドテラス」のここがすごい!
(1)先行商標をワンクリックで検索できる。
(2)業界(商標区分)のトレンドがわかる。
(3)エリア(市区町村下の地域)のトレンドがわかる。
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、現役で特許調査・特許分析をやっています。
中堅特許事務所でシステム管理者として17年間働いた経験があり特許に関する便利ツールに詳しいです。
1.「ブランドテラス」とは?
ブランドテラスは、先行商標を無料で調べることが出来る商標情報サービスです。データベースには、特許庁発行の過去20年、約300万件の商標データが収録されており国内最大規模となっています。
ブランドテラスは、検索スキルがない方でも、先行商標を「簡単」に「素早く」調べることができる点が一番の特徴となっています。「パテント・インテグレーション」と同じコンセプトですね。
前回記事の内容
-
ご存じですか?無料で使える特許レポートサービス「パテント・インテグレーション レポート」
続きを見る
2.「ブランドテラス」の特長
(1)近い商標(称呼)がワンクリックでわかる。
【インプット】 検索欄
ブランドテラスは、調べたい商標を検索欄に入力し、検索ボタンをクリックするだけで誰でも簡単に利用できます。
ただし、検索欄は「ひらがな」か「カタカナ」で入力する必要があります。「漢字」や「画像」で検索できると嬉しいところですが、無料でここまでできれば十分と思います。将来のアップデートに期待です。
【アウトプット】 ランキング形式で表示される。
ブランドテラスでは、検索結果が様々な出願件数ランキングで出力されます。そのため、クリーニングしやすいのが特徴点となっています。
なんと、検索結果はブラウザのブックマークで保存しておくことができまるので、気になる商標を定期的にウォッチングすることもできます。
例えば、「ドラゴンボール」でウォッチングしておけば、発表前に「ドラゴンボールの新シリーズ」がわかるかもしれませんね。
①称呼ランキング
②権利者・出願人ランキング
③指定商品・指定役務ランキング
(2)業界(商標区分)のトレンドがわかる。
ブランドテラスは、商標区分ごとに先行商標を調べることができます。
例えば、「第4類 オイル・燃料」の商標区分の場合、「エコ」が1位にランクインしています。このことから、燃料業界では「エコ」がトレンドになっていると分析することができます。
ヒットした称呼(エコ)をクリックすると、最新の登録商標を簡単に確認することができます。
(3)エリア(市区町村下の地域)のトレンドがわかる。
ブランドテラスは、地域ごとに先行商標を調べることができます。なんと、市区町村下の地域まで調べることが出来ます。
例えば、「青森県八戸市大字湊町字本町」の地域を検索すると、「酒造」が多いことがわかります。このことから、この地域は、「酒蔵」が多い地域であることがわかります。
3.その他活用法
例えば、慣れてくれば、「関連区分」で悩んだ場合、商標区分から競合を検索して、競合が他にどの区分を指定しているか分かるので、これを参考に自分で願書作ることもできると思います。
また、ブランドテラスでは、最近は、「ゆっくり茶番劇」など、他人の商標を第三者が悪意で出願するケースが増えてきていますので、自社ブランドについて悪意がある出願がなされていないかも簡単に検索できると思います。
このように、「ブランドテラス」は、いろいろな使い方ができるので、一度皆様で試してみて自分なりの活用法を見つけてみてください。