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特許明細書の段落番号をワンクリックで自動付与するマクロ

モチ湖

こんにちはモチ湖です。

特許実務者であり、株式会社ジムウインの設立メンバーで社長です!

悩んでいる人

段落番号を挿入するのが面倒だなあ。

簡単にできる方法を教えてほしいなあ・・・

モチ湖

今回は、特許明細書に段落番号を自動付与するマクロを紹介します!

本記事の内容

・特許明細書の段落番号をワンクリックで自動挿入する方法

本記事の信頼性

この記事を書いている私は、特許実務者であり、中堅特許事務所でシステム管理者を経験しています。これまでに、知財関係の便利ツールを発掘しています。

 

マクロコード

マクロの特徴

このマクロは、「前処理工程」と「後処理工程(段落番号付与)」に大きく分かれます。

<前処理工程(3行目~53行目)>
前処理工程では、「改行記号の統一」→「既存の段落番号の削除」→「空行の削除」→「インデントを全角スペースに変換」の順に処理を行っていきます。
前処理工程の特徴点は、43行目~53行目の「インデントを全角スペースに変換」です。
インターネット出願ソフトは、「インデント」を認識しないので「インデント」を「全角スペース」に変換しておく必要があります。

<後処理工程(66行目~120行目)>
後処理工程は、「特許明細書の様式」に基づいて、下記の通り「ルール化」しています。

<ルール化>

下記に該当する場合、段落番号を付与しない。

① 明細書以外の書類の場合。

② 画像データが挿入されている場合

③ 明細書の【特許文献1】、【非特許文献1】、【化1】、【数1】、【表1】、【図1】の場合、かつ、
前の段落が【特許文献1】、【非特許文献1】、【化1】、【数1】、【表1】、【図1】の場合

④ 明細書の【技術分野】等の墨付きかっこの場合。

 

上記①のルールは、69行目~79行目で処理します。
まず、【書類名】が明細書の場合に「description = True」、【書類名】が明細書以外の場合に「description = False」になるように設定します。
次に、「description = True」の場合に、段落番号の付与処理に移行するように設定します。

上記②のルールは、81行目~83行目で処理します。
段落がフィールドコードの場合スルーします。

上記③のルールは、88行目~101行目で処理します。
まず、前の段落が【図1】などの場合は「pflag = true」、それ以外は「pflag = False」になるように設定します。
次に、段落が【図1】などであって、「pflag = true」のときスルー、「pflag = False」のとき段落を付与するよう設定します。

上記④のルールは、103行目~107行目で処理します。
上記ルール③以外の墨付きかっこの場合、スルーします。

そして、上記①~④以外の場合は、段落番号を付与するという流れになっています。

 

マクロの使い方は、過去の記事をご覧ください。

以上、特許明細書に段落番号を自動付与するマクロを紹介していきました。

 

このブログではこれからもどんどん特許事務に役立つ情報を発信していきますのでご覧いただければと思います!

 

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